一般皮膚科

Dermatology

一般皮膚科|枚方市の内科・消化器内科・循環器内科 - 医療法人優和会 関根医院

一般皮膚科

Dermatology

皮膚科について

皮膚に現れる症状は実に多様です。

「皮膚は内臓の鏡」と言われるように、皮膚の症状には加齢の影響や皮膚単独の疾患だけではなく、内臓の不調や悪性腫瘍など思わぬ内科的疾患が隠れている場合もあります。

当院では、皮膚の症状を丁寧に診察し、最善の治療を提供することを目指しています。

高次医療機関との充実した医療連携のもと、特殊な検査や手術が必要であるなど診断・治療が困難な場合には、速やかに紹介させていただきます。

気軽に相談できる“皮膚のかかりつけ医”としてお役に立てましたら幸いです。

皮膚科は当院2階にて診察しておりますが、エレベーターでご移動いただけます。

皮膚科の検査・治療について

血液検査・尿検査

一般的な血液検査(肝・腎機能、貧血、感染症、凝固系など)・尿検査、アレルギーの血液検査、アトピー性皮膚炎のTARCなど、必要な項目を指定して採血し調べます。治療に必要なお薬が通常量で飲めるかどうか、感染症の炎症の程度、アトピー性皮膚炎の重症度・治療効果の評価などのために必要に応じて行います。検査結果は当日には出ないため、後日結果を聞きに来ていただく必要があります。

顕微鏡検査

主に、いわゆる水虫の原因となる真菌(カビ)の検査のために使用します。病変部をこすったり切り取って採取し、顕微鏡で観察します。その場で真菌の有無を確認することで診断できます。その他、シラミや疥癬の成虫や卵も同様にして調べます。

ダーモスコピー検査

主に色素性病変に対してダーモスコープという特殊な拡大鏡を用いて病変部を見やすくし、観察する検査です。レンズをあてるだけなので痛みはありませんが、すべての疾患で診断がつけられるわけではありません。腫瘍の確定診断のためには皮膚生検または全切除して病理検査を行う必要があり、その際には検査可能な医療機関へご紹介いたします。

パッチテスト

接触皮膚炎(かぶれ)の原因検索のために、皮膚に物質を触れさせて反応をみる検査です。反応が激しい場合は赤みだけでなく水ぶくれができたり、全身性にぶつぶつが出たり、痕に色素沈着が残ることもあります。当院ではパッチテストパネル(S)®(日本人で陽性率が高い原因物質一式をあらかじめセットにした製品)を使ったテストのみ実施可能です。診察にて検査の必要があると判断した場合に予約をとっていただき後日実施します。

検査実施の際には、水曜日・金曜日・土曜日・翌週の水曜日に連続して来院いただく必要があります。汗をかく暑い季節はお勧めしておりません。

パッチテストパネル(S)®以外の個別アレルゲンを用いたテスト、プリックテスト、皮内テスト、内服テストは実施しておりません。

液体窒素凍結療法

綿棒の先に液体窒素をつけて病変部に当てる治療です。尋常性疣贅(ウイルス性のいぼ)や、スキンタッグ(首の小さないぼ)、脂漏性角化症(老人性いぼ)などに行います。10日~2週間毎に通院していただき、少しずつかさぶたになって剥がれ落ち小さくしていきます。治療に際し、少し痛みを伴います。また、色素沈着、水ぶくれ、血豆なども起こることがあります。

エキシマライト

紫外線の内、皮膚がん発生のリスクをおさえて治療に必要な波長に絞った照射装置で病変部に光を当てる治療です。痛みはありません。尋常性乾癬や掌蹠膿疱症、円形脱毛症など特定の疾患に対して保険適応があり、外用だけでは治らなかった症状も軽快する可能性があります。

エキシマライトについて
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侵襲の大きな外科的処置:皮膚生検、皮膚腫瘍切除等や、リスクの大きな検査などについては、高次医療機関や形成外科にご紹介させていただきます。

皮膚科の症状と疾患

お子様からご年配の方まで皮膚疾患を幅広く診療しています。
このような症状やそのほか気になる皮膚のお悩みがある際は、何でもお気軽にご相談ください。

症状
皮膚の赤みや腫れ ブツブツや赤い斑点、顔や体が赤くなる、突然出て消えるかゆい膨らみ(じんましん)、かゆみを伴う赤い肌荒れ、暑い時期に出る赤い斑点、化粧品や金属で肌が荒れる、皮膚が部分的に膨れる
かゆみや刺激 掻きたくなる不快感、やけどや日焼け後のヒリヒリ感、チクチクする感じの後に赤くなる、傷あとがふくれてかゆい
皮膚の乾燥や剥がれ 肌が粉をふく、ガサガサごわごわする、手足やかかとの皮膚が割れて痛い、足のゆびの間の皮が剥がれる、皮膚が厚く硬くなる、頭のふけ、肘やひざのガサガサとした赤み
色の変化 茶色いシミ、生まれつきまたは後天的なあざ、肌が部分的に白くなる、肌の一部の黒ずみや色が濃くなる、赤いほくろ
いぼやできもの 手や足の硬いいぼ、首や脇などのやわらかないぼ、顔にできていた茶色のシミが盛りあがってきた、皮膚の下のしこり、ほくろが急に大きくなってきた
感染症 水虫、口唇ヘルペス、とびひ、水いぼ、ニキビ・毛穴の炎症、皮膚が赤く腫れ熱をもち痛い
水ぶくれやかさぶた からだの片側に集まる水ぶくれ、腕や脚の水ぶくれ、全身に散らばる水ぶくれ、かさぶた、ただれ
爪や髪の異常 爪の変形・変色(白い爪や厚い爪)、爪が割れる・剥がれる、髪の抜け毛(円形脱毛症など)、頭皮のかゆみやフケ
特定の皮膚疾患 アトピー性皮膚炎、乾癬、脂漏性皮膚炎(頭を洗ってもフケがでる、頭皮にかゆみがある)、天疱瘡
血管やリンパの異常 毛細血管拡張(赤い線が見える)、静脈瘤(足に浮き出た血管)、リンパ浮腫(むくみと皮膚の変化)
その他の症状 加齢によるシミ、皮膚の老化(たるみやしわ)、手汗、脇汗

皮膚科の主な病気

それぞれの疾患については随時更新していきます。

1. アレルギー性疾患

  • アトピー性皮膚炎
  • 接触皮膚炎(かぶれ)
  • じんましん
  • 薬疹(薬によるアレルギー反応)
  • 光線過敏症(紫外線によるアレルギー)
  • 食物アレルギーによる皮膚症状

2. 感染症

細菌感染症
  • 蜂巣炎(皮膚と皮下組織の炎症)
  • 伝染性膿痂疹(とびひ)
  • 丹毒
  • 毛嚢炎(毛穴の奥の炎症)
  • せつ・よう
ウイルス感染症
  • 単純ヘルペス(口唇ヘルペス、性器ヘルペス)
  • 帯状疱疹
  • 水痘(水ぼうそう)
  • 伝染性軟属腫(みずいぼ)
  • 尖圭コンジローマ
  • 尋常性疣贅(ウイルス性いぼ)
真菌感染症
  • 足白癬(足水虫)
  • 爪白癬(爪水虫)
  • 体部白癬(たむし)
  • カンジダ症
  • 癜風(でんぷう)
寄生虫感染症
  • 疥癬(ヒゼンダニによる感染症)
  • シラミ症
  • 回虫症による皮膚症状

3. 炎症性疾患

  • 湿疹(急性・慢性)
  • 乾癬(尋常性乾癬、膿疱性乾癬)
  • 脂漏性皮膚炎
  • 汗疹(あせも)
  • 天疱瘡(尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡)
  • 水疱性類天疱瘡
  • 多形紅斑
  • 結節性紅斑
  • 扁平苔癬
  • 硬化性苔癬

4. 皮膚腫瘍

良性腫瘍
  • 母斑細胞性母斑(ほくろ)
  • 脂漏性角化症(老人性いぼ)
  • 表皮嚢胞(粉瘤、アテローム)
  • 脂肪腫
  • 血管腫(いちご状血管腫、老人性血管腫)
悪性腫瘍
  • 基底細胞がん
  • 扁平上皮がん(有棘細胞がん)
  • 悪性黒色腫(メラノーマ)
  • パジェット病
  • 皮膚リンパ腫(菌状息肉症など)

5. 自己免疫疾患・膠原病

  • エリテマトーデス(SLEなど)
  • 強皮症(限局性・全身性)
  • 皮膚筋炎
  • シェーグレン症候群
  • ベーチェット病
  • サルコイドーシス

6. 物理的刺激や環境要因による疾患

  • 熱傷(やけど)
  • 凍傷(しもやけ)
  • 褥瘡(床ずれ)
  • 日光皮膚炎(急性日焼け症)
  • 日光角化症
  • 汗疹(あせも)

7. 毛髪・爪疾患

  • 円形脱毛症
  • 男性型脱毛症(AGA)
  • 女性型脱毛症(FAGA)
  • ひこう性脱毛症
  • 爪白癬(爪水虫)
  • 爪甲剥離症
  • 爪甲縦裂症

8. 血管・リンパ系疾患

  • 毛細血管拡張症
  • 静脈瘤
  • リンパ浮腫

9. 小児の皮膚疾患

  • 乳児湿疹
  • おむつかぶれ
  • ストロフルス(幼児期の虫刺され反応)
  • 新生児中毒性紅斑
  • 先天性母斑

10. その他の皮膚疾患

  • そう痒症(かゆみだけが強い状態)
  • 脂肪織炎(皮下脂肪の炎症)
  • 肥満細胞症
  • 毛孔性苔癬(腕などのブツブツ)
  • 脂肪腫
  • 口角炎