各種検査
Clinical Examination
各種検査
Clinical Examination
Clinical Examination
当院では、内視鏡検査の苦痛を少しでも軽減できるように、鼻からの胃カメラ検査を実施しています。従来の口からの胃カメラ検査では舌の付け根部分にスコープが触れることで、嘔吐反射を引き起こし、苦痛を感じてしまいます。胃カメラ検査が「ツライ、苦しい検査」である理由です。鼻から内視鏡スコープを挿入することで舌の付け根部分を触れることなく消化管内にスコープが進んでいくので、嘔吐反射を引き起こしにくくなるので、苦痛が軽減されます。喉や身体に不要な力が入りにくくなるため、楽に検査を受けてられ、嘔吐反射が少ないことにより、検査中に呼吸を合わせて観察することが可能となります。特に喉をより詳しく観察する場合には、検査の精度を高めることが出来ます。さらに鼻からのスコープを挿入することで検査中にお話することが可能となるので、検査中に気になることや医師とコミュニケーションがとれるため、安心感が高まります。
・X線検査
人体に放射線の1種であるX線を照射し、人体を通り抜けるX線の量の違いを1枚の画像に映す検査です。健診でも行う胸部X線検査などX線を使用する検査として最も一般的な検査です。肺以外にも頭(副鼻腔)や腹部、骨の状態などを見るときに用います。
・AI画像診断「CXR-AID」
枚方市の診療所で初めてとなる、富士フイルム株式会社のAI画像診断システム「CXR-AID」を導入しました。
高度な画像解析技術を駆使し、病変を早期に検出できます。
詳しくはこちら
・CT検査
X線を人体に回転させながら照射し、透過してきたX線の強弱を検出器で収集したデータをコンピュータで解析することで得られる画像で体の中を詳しく調べる検査です。この検査では体の断層写真が得られ、画像処理をすることにより、色々な方向からの断層写真や3次元画像を得ることができます。一度のX線照射で多断面を同時に撮影することが可能なので、息止め時間が非常に短くて済みます。ご年配の方や重症の患者さんなどの長く息止めをすることが困難な方でもきれいな画像を得ることができ、撮影時間も大幅に短縮され、患者さんの負担が軽減されます。
・放射線被曝について
(環境省 身近な放射線、環境省 放射性物質汚染廃棄物処理情報サイトより抜粋)
環境省によると、日本人の平均被爆線量は5.98mSv(内、自然放射線量2.1mSv)、胸部X線検査(1回):0.06mSv、CT検査(1回):2.4~12.9mSvといわれています。また、国立がん研究センターによると、100mSv/短時間1回未満では、がんの相対リスクを上げるという証拠は得られず、むしろ生活習慣(喫煙、飲酒、塩分過多、野菜不足、運動不足、極端なやせや肥満)の方がリスクを上げていると結論づけています。
安心して検査を受けていただけるように当院では、可能な限り低線量での検査ができるCT検査装置や放射線技師が行う適切な撮影によって可能な限り被曝量を軽減する努力をしています。
・脈波検査
血管の詰まり具合や硬さを評価する検査で、動脈硬化の程度がわかります。血管年齢を調べる検査ともいわれます。当院では、新しい検査装置を導入することで短時間のうちに血管の詰まり具合や硬さの結果を知ることができます。動脈硬化とは、動脈の血管が硬くなって弾力性が失われた状態のことで、内腔にプラークがついたり血栓が生じたりして血管が詰まりやすくなることが知られています。動脈硬化が進行すると、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが上昇するため、早期発見と早期介入が必要です。よく足が冷える方や指先の色が変わってしまう方では、すでに血管が詰まっている可能性があり検査の際には注意が必要です。
最近では、新型コロナウイルス感染症に感染した場合、動脈硬化が進んでいることによる心臓病、脳血管障害がある方は重症化しやすいことがわかっています。
・超音波骨密度検査
かかとの骨に超音波を当てて骨の強さに大きくかかわる成分の量を測ることで骨密度が測定できる検査です。骨粗鬆症は、初期にはほとんど自覚症状がありませんが、骨密度が低下してくると骨折、身長が低くなった、背中が曲がってきた、背中や腰が痛いなどの症状として出現します。定期的に骨密度検査を受けていただくことで、骨粗鬆症の早期発見につながり、早期治療が可能となります。また、自分自身の骨の健康状態を知り、食事・運動など生活改善をすることで、骨粗鬆症の予防にもなります。
・超音波検査
体の表面に超音波プローブ(超音波の出る器械)をあて、反射した超音波の違いから画像を構成してリアルタイムに映し出す検査です。検査画像を患者さんと一緒に見ながら検査を進めていき、その場で状態の変化を捉え診断をつけていきます。検査時間は約15分です。音波を使う検査なので、放射線被曝の心配はなく、基本的に無痛です。超音波の特性上、空気(肺)や骨の内側は音波が届かないため見ることができませんが、特殊な条件下、例えば肺炎、肺水腫など液体が溜まる病態ときは診断に結びつくことがあります。動脈硬化、甲状腺疾患、心臓(心筋梗塞、弁膜症、心筋症など)、肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓の疾患、前立腺の疾患、皮膚腫瘤、関節炎などが対象の疾患です。
・心電図検査(安静時)
横になった状態で心臓が動く際に生じる微弱な電気信号を捉えて波の形に表した検査です。波形の変化から不整脈、狭心症や心筋梗塞などがないか調べることができます。
・負荷心電図検査
運動などで胸痛などの症状を感じる方のうち、安静時の心電図検査で波の形に異常がないように見える時や異常が疑わしい時に、運動しながら検査をして異常を見つける検査です。異常が見つかった場合は、緊急性を判断した上で専門病院に紹介します。
・24時間心電図検査
動悸や脈が飛ぶ感じ、息切れ、意識がなくなるなどの症状がある時や心電図検査で不整脈が見つかった時に精密検査を行う検査です。どのようなタイプの異常な波があるか、日常生活の中で狭心症が起こっていないかを調べることができます。当院で装着して翌日返却いただきます。データを処理し最短当日に結果をお話しできます。
その場で迅速に結果がわかる検査の総称です。当院では、患者さんの利便性を考え、できるだけ迅速に結果がわかるような態勢を整え続けています。
当院では、新型コロナウイルス検査(ID NOWTM)、インフルエンザ検査の感染症の検査を行なっています。本検査装置を最大限に有効活用し、地域の方のため感染拡大防止と重症化予防に努めています。
・ID NOWTM
PCR検査と同等の精度で新型コロナウイルス検査が可能な検査機器(NEAR法)のことです。検査開始から最短13分で結果が判明します。
症状がある方も症状のないけれど新型コロナウィルス感染の有無を調べたい方、渡航前の検査が必要な方(TeCOT登録医療機関)にも検査を行うことができるようになりました。
・インフルエンザ検査
突然の発症、高熱、上気道炎症状、全身倦怠感などの全身症状がある方でインフルエンザウイルスを特殊な方法を用いて感染の有無を調べる検査のことです。全世界で行われる抗原法と重症で入院が必要な方にも対応できる遺伝子検査法の2種類が実施できます。