減塩を意識する
ガイドラインでは「1日6g未満」が推奨されています。日本人の平均摂取量は9〜10g程度といわれ、意識しないと達成が難しいのが現状です。
例えば
- 味噌汁を1日1杯に抑える
- しょうゆは「かける」より「つける」
- 漬物やインスタント食品は控えめに
家庭で「だし」の活用、レモンや香辛料で味にアクセントをつけると減塩でも満足感が得られます。
心血管疾患の予防(高血圧・動脈硬化) — 日常生活でできること
Cardiovascular prevention
Cardiovascular prevention
心筋梗塞や脳卒中といった「心血管疾患」は、日本人の死因の上位を占め続けています。突然発症して命に関わるだけでなく、後遺症によってその後の生活が大きく制限されてしまうことも少なくありません。
しかし、こうした病気は「ある日突然」起こるわけではなく、長年にわたる高血圧や動脈硬化といった状態の積み重ねによって発症します。つまり、日々の生活習慣を見直すことで、かなりの部分を予防できるのです。
今回は、日本のガイドラインをもとに、ご自宅で実践できる具体的な工夫をわかりやすく解説します。
ご自身だけでなく、ご家族の健康を守るきっかけとしてお役立てください。
高血圧と動脈硬化は「車の両輪」のようにお互いを悪化させ、進行すると心筋梗塞や脳卒中を引き起こします。
食事は毎日の習慣だからこそ、改善効果が大きく出ます。
ガイドラインでは「1日6g未満」が推奨されています。日本人の平均摂取量は9〜10g程度といわれ、意識しないと達成が難しいのが現状です。
例えば
家庭で「だし」の活用、レモンや香辛料で味にアクセントをつけると減塩でも満足感が得られます。
お子さんやお孫さんと一緒に食卓を囲むときに、自然にこうした習慣を取り入れることが、家全体の健康づくりにつながります。
「休肝日」を1週間で連続せず2日間を設けることが理想です。
運動は「内服薬」と同じくらい効果があるといわれています。
「続けられる強さ」で行うことがポイントです。
肥満は高血圧や糖尿病、脂質異常症の土台となります。
家族で一緒に体重を記録するなどで取り組むのがおすすめです。
喫煙は心血管疾患の最大のリスク因子です。タバコの煙は家族の健康にも影響します。
就寝前のスマホは控え、深呼吸やストレッチを習慣にしましょう。ご家族で「一緒にリラックスタイムを持つ」ことも有効です。
自覚症状がないまま進行するのが高血圧や動脈硬化の怖い点です。
健診結果の「要経過観察」の項目は、かかりつけ医に相談することが大切です。
こうした悩みは珍しくありません。大切なのは「完璧を目指さず、できることから始める」ことです。
心血管疾患は「生活習慣病」と呼ばれる通り、毎日の選択の積み重ねで大きくリスクが変わります。
これらを無理なく続けることが、将来の心筋梗塞や脳卒中を防ぐ最良の方法です。
ご自身の健康はもちろん、ご家族の健康を守ることにもつながります。
「今日からできる一歩」を大切にして、ぜひ生活に取り入れてみてください。
当院では血圧測定や生活習慣に関するご相談を随時受け付けています。
ご本人だけでなく、ご家族の健康についてもお気軽にご相談ください。